蓑を着て笠がない

みのをきてかさがない

このことわざの意味

準備や対策が不完全であることを意味する。蓑(みの)とは雨具の一種で、笠(かさ)と合わせて雨から身を守るもので、蓑を着ていても、笠がなければ頭部が雨に濡れてしまう。つまり、一部分だけを対策しても、他の部分が対策されていなければ十分な保護や効果が得られないということを表している。
例文としては以下のような表現がある。

・彼は試験勉強で英語だけを集中して勉強したが、数学を全く見なかった。まさに「蓑を着て笠がない」状態だ。

・災害対策で地震には強いが洪水には全く無防備な町は、「蓑を着て笠がない」ようなものだ。

・セキュリティソフトをインストールしてウイルス対策をしたけれど、パスワードが簡単すぎると、それは「蓑を着て笠がない」と同じだ。

「蓑を着て笠がない」の外国語での表現

英語:They that are booted are not always ready. (靴を履いた者が、必ずしも用意ができた者とは限らない)

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