無用の用

むようのよう

このことわざの意味

一見すると役に立たないように見えるものが、実は意外な形で役立つことを示す言葉。直訳すると「無用なものの中に用がある」という意味になる。この表現は、何かが表面上は無駄や不要に見えても、特定の状況や視点から見ると価値があることを発見できる、という考え方を示している。つまり、全てのものにはその存在価値があり、何かしらの形で利用価値が見出される可能性があるという哲学的な考えを表している。
例文としては以下のような表現がある。

・その古い機械は最新技術に比べると無用のように思えたが、停電時に唯一動作するため、まさに「無用の用」を果たした。

・彼の奇抜なアイデアは当初、「無用の用」に思えたが、時間が経つにつれてプロジェクトに欠かせないものとなった。

最初はただの飾りとして捉えられていた古い装飾品が、観光客を引きつける重要な要素になり、「無用の用」を示した。

「無用の用」の外国語での表現

英語:Everything is good for something. (いかなるものでも何かの役に立つ)

Search by initials