無理が通れば道理引込む

むりがとおればどおりひっこむ

このことわざの意味

力ずくで無理なことを押し通せば、正しい理屈や常識が後退してしまうという意味を持っている。この言葉は、社会や人間関係において、理不尽な力や圧力が正当な理論や倫理を抑圧、あるいは無視する状況を批判的に表現したも。正義や道理よりも力が優先されると、社会の秩序や公正が損なわれ、不合理や不正がはびこることになる。このため、この言葉は、力による支配や不当な行為の問題点を指摘する際に引き合いに出される。
例文としては以下のような表現がある。

・その企業は法律の隙をついて、無理な開発計画を押し通したが、「無理が通れば道理引込む」の典型例として地域社会から強い反発を買った。

・政治家が権力を振りかざして私利私欲を通すのを見ると、「無理が通れば道理引込む」という言葉が身に染みる。

・交渉において一方的な要求を押し通したが、結局は「無理が通れば道理引込む」状態となり、長期的な関係は悪化した。

「無理が通れば道理引込む」の外国語での表現

英語:Where might is master, justice is servant. (力が主人であるところでは、正義は下部)

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