昔取った杵柄

むかしとったきねつか

このことわざの意味

一度身につけた技術や知識は長い時間が経っても忘れることなく、必要な時にはすぐに使えることを意味する。このことわざは、特に長い間使っていなかった技能や才能が、必要とされた時には以前のように活かせることを表していまる。元々は、昔にならった杵(きね)を振る技術、つまり米をつく(精米する)技術を指しており、それが転じて今日のような意味で用いられるようになった。
例文としては以下のような表現がある。

・何年もピアノを弾いていなかったが、鍵盤に触れると「昔取った杵柄」で、すぐに昔の曲を弾き始めることができた。

・彼は若い頃に学んだ水泳の技術が「昔取った杵柄」で、久しぶりにプールに入ったところ、驚くほど速く泳げた。

・退職後、久しぶりに古い友人とキャンプに出かけたところ、火起こしの技術が「昔取った杵柄」で役立った。
現代技術には疎いが、彼女の手仕事の技は「昔取った杵柄」で、今でも素晴らしい作品を生み出す。

「昔取った杵柄」の外国語での表現

英語:Utilizing one's experience of former days. (往年の経験を生かす。)

Search by initials