面従腹背

めんじゅうふくはい

このことわざの意味

表面上は従順そうに見せかけているが、内心では反発や不満を抱いている状態を指すことわざである。直訳すると「顔は従うが、腹の中では背く」という意味になる。この表現は、人の二面性や、特定の状況下での人間の複雑な心理状態をうまく表している。特に、権力関係や上下関係が厳格な環境で見られる行動パターンを指摘する際に使われている。
例文としては以下のような表現がある。

・新しい政策に対して、社員たちは表面上は支持しているように見えるが、実際には多くの人が不満を抱えている。「面従腹背」の状態は、長期的には組織にとって良くない。

・彼は上司の前ではいつも笑顔で頷いているが、背後ではその決定を批判している。これこそが「面従腹背」の典型的な例だ。

・教師の前では素直な生徒のように振る舞いながら、彼女は内心でその授業方法に疑問を持っていた。これは「面従腹背」の関係と言えるだろう。

「面従腹背」の外国語での表現

英語:Many kiss the hand they with (to) cut off. (多くの人が、切り落とされてしまえと思って手にキスをする。)

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