沐猴にして冠す

もっこうしてかんす

このことわざの意味

猿にお風呂に入らせて、それから王冠をかぶせるという意味の成句で、見かけを飾っても中身が伴わないこと、または本質的に質が変わらないことを表す。つまり、外見をどんなに取り繕っても、その本質や内面は変わらないということを風刺的に言い表している。この表現は、人の能力や価値を外見だけで判断してはいけないという教訓も含む。
例文としては以下のような表現がある。

・彼は立派なスーツを着ているが、仕事の能力が伴っていない。まさに「沐猴にして冠す」状態だ。

・新しいマネージャーが外見ばかり気にして、実際の経営能力がない。社員からは「沐猴にして冠す」と揶揄されている。

・豪華な家具でオフィスを飾り立てても、仕事の質が向上しなければ意味がない。「沐猴にして冠す」に過ぎない・

「沐猴にして冠す」の外国語での表現

英語:No fine clothes can hide the clow. (どんな美しい着物でも、野人を隠すことはできない。)

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