持ったが病

もったがやまい

このことわざの意味

何かを手に入れたがために新たな悩みや問題が生じることを意味する日本の諺。これは、「持っていることが原因で起こる悩みや苦労」とも言い換えられ、しばしば物質的な富や地位、権力などを手に入れたことによる思わぬ副作用や弊害を指摘する際に使われる。人が何かを欲しがり、それを手に入れた後に初めてその持つことの負担や問題を実感する状況を風刺している。
例文としては以下のような表現がある。

・彼は昇進して部長になったが、その分責任も重く、プライベートの時間がなくなった。「持ったが病」の典型だ。

・宝くじで大金を手に入れた人が、お金持ちになったことで親戚縁者からの金銭的な要求に悩まされるのも「持ったが病」の一例だ。

・大きな家を建てたが、その維持管理にかかる費用と労力が思った以上に大きく、「持ったが病」に苦しんでいる。

「持ったが病」の外国語での表現

英語:As fearful as Plutus. (ブルータスのように戦々恐々としている。)

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