元金惜しさに後金注ぎこむ

もときんおしさにあときんつぎこむ

このことわざの意味

もともとの投資や費用を惜しんでさらに多くの費用を無駄にするという意味の諺。失敗を認めることができずに、既に投じた資金や時間、労力などを取り戻そうとして、さらに多くのリソースを無駄に投入してしまう状況を警告している。経済学ではこのような行動を「沈没費用の誤謬」と呼ぶ。これは、過去に投資した費用は回収不可能な「沈没費用」であり、将来の意思決定には影響を与えるべきではないとする考え方である。
例文としては以下のような表現がある。

・新しい事業が思うように成果を上げられず、追加投資の判断に迫られたが、「元金惜しさに後金注ぎこむ」状況を避けるために慎重に考える必要がある。

・不採算の店舗をなんとか立て直そうと、経営者は更に多額の資金を投じたが、結局は「元金惜しさに後金注ぎこむ」結果となり、会社の財政状況をさらに悪化させてしまった。

・「元金惜しさに後金注ぎこむ」典型的な例として、古い家を修理し続けることが挙げられる。時には思い切って新築やリノベーションを選択した方が結果的にコストを抑えられる場合もある。

「元金惜しさに後金注ぎこむ」の外国語での表現

英語:To burn one candle to seek another. (一つのろうそくを燃やして、他のろうそくを探す。)

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