李下の冠

りかのかんむり

このことわざの意味

疑われるような行動を避けるべきだという教えを表す。元々の意味は、「李の木(すももの木)の下で帽子を正すな」というもので、これが疑いを招く行為(李の実を盗むかのように見える行動)とされていた。つまり、何か悪いことをしていなくても、他人に誤解されるような場所や状況で怪しまれる行動を取るべきではない、という警告。
例文としては以下のような表現がある。

・彼は会社の金庫室の前で何度も立ち止まっていたが、ただ友人を待っていただけだった。しかし、「李下の冠」の教えを思い出せば、そうした行動は避けるべきだった。

・パーティーで誰かが財布を無くしたと聞いて、彼女は無実であることを証明するためすぐに自分のバッグを開けて見せた。「李下の冠」という言葉が彼女には身に染みている。

・彼は試験監督の目の前で何度も試験用紙をひっくり返していたが、それが不正行為を疑われる原因となった。「李下の冠」を知っていれば、そうした行動は控えたはずだ。

「李下の冠」の外国語での表現

中国語:梨树下的冠 (李の木の下で冠を被る)

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